湯浅 哲彦 (湯浅経営センター) プロフィール |
人事制度や賃金制度には成果主義以外にも |
一般に必要な書類が出てこないと
「ファイリングがなっていない」といったり、
もっと整理整頓をするようにと言う。
また、昔から多くの整理術、ファイリングについてのノウハウ本が
出ているが使い勝手はどうだろうか。
最近は「ファイリングデザイナー」という資格制度が
日本経営協会主催であり、毎年多くの方が資格試験に挑戦している。
先ず、『ファイル・ file』とは英和辞典を引くと
「書類綴じ」「とじ込む」とは別に『鑢(ヤスリ)』と言う意味がある。
鑢は表面が硬く、斜めに溝が切り込まれており
用途やニーズにより大きさや形状(平・丸・半丸・角・三角等)、
硬さや材質(ダイヤ・セラミック・鋼・ペーパー等)も異なる。
この鑢を使っていろいろな物を平面や球面に仕上げて商品を作り出す。
例えば爪やすり( nail file)は爪を切った後に整えます。
また若い人の間で流行っているネイルアートの仕上げに用います。
そうすることによりアートの付加価値を高めることが出来ます。
また、金属でも同様なことがいえます。
鋳放しの状態では商品価値がありません。
これに金属ヤスリを掛けてバリをとり、形を整え、
ペーパーやすりで完成品に持って行きます。
このようにヤスリは商品の付加価値を高める道具です。
ファイリング (Filing)とは
『書類のとじ込み整理』、『文章を推敲する』、『ヤスリをかける』
という意味があります。
つまり、私たちが組織にヤスリかけをすることは、
仕事を見直すことです。
上手なファイリングは組織の付加価値をあげることができます。
これからの組織を維持する大きな課題であります。
様々な不祥事が発生する中、
贋金(にせがね)作りでなく、
社会から信用される本物志向を目指すためにも、
自分にあったファイルを見つけ、
上手に使いこなしたいものである。
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